こんにちは。関原デンタルオフィスです。
口の中を鏡で見たとき、「あれ?歯茎の内側に硬いふくらみがある…」と
気になったことはありませんか?それはもしかすると
「骨隆起(こつりゅうき)」かもしれません。
骨隆起は痛みがない場合が多く、本人が気づかないこともしばしばありますが、
大きさや場所によっては痛みを感じることもあります。
今回は、この「骨隆起」について、原因や対処法、予防法などについて詳しく解説します。

骨隆起とは?
骨隆起(こつりゅうき)とは、あごの骨が部分的に盛り上がってできる
硬いふくらみのことを指します。基本的には腫瘍や病気ではなく、
良性の自然な骨の変化として現れることが多いのが特徴です。
骨隆起ができやすい場所は主に、上あごの中央(口蓋隆起)、
下あごの内側(下顎隆起)、頬側(歯茎の外側)です。
骨そのものが盛り上がってくるため、指で触るとコリッとした硬い感触があります。
形や大きさには個人差があり、小さなふくらみのまま気づかずに過ごされる方もいれば、
大きくなって気になる方もいらっしゃいます。
骨隆起の原因とは?
骨隆起の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、
以下のような要因が関係していると考えられています。
1. 噛み合わせや食いしばり
強い噛みしめや歯ぎしりが刺激となり、骨が盛り上がることがあります。
2. 遺伝的な要因
家族に骨隆起があると、できやすい傾向があります。
3. 加齢や噛む力の変化
年齢を重ねるとともに歯のすり減りや噛み合わせの変化が生じ、
骨が盛り上がることがあります。
骨隆起の与える影響
- 入れ歯を作る際に、骨隆起が邪魔になり設計が難しくなる
- 大きくなることで、発音や食事がしづらくなる
- 歯磨きや食事の際に傷ついて痛みが生じることがある
- 見た目が気になる場合がある
こうしたお悩みがある場合は、歯科医院で一度ご相談いただくとよいでしょう。
無理に自己判断せず、専門的に確認してもらうことが安心につながります。

骨隆起の対処法
● 定期的な経過観察
症状が軽い、または問題がない場合は、
定期的に大きさや形の変化を確認しながら様子を見ます。
● 入れ歯の調整
骨隆起の影響で入れ歯が合わない場合は、
入れ歯の形を調整することで適合させることが可能です。
● 口腔内のケア
骨隆起の部分を歯ブラシで強くこすってしまうと、
傷がつきやすくなります。柔らかめの歯ブラシを使って、
やさしく磨くようにしましょう。
● 外科処置(必要な場合のみ)
どうしても痛みが取れない、入れ歯が作れない、
会話や食事が困難になるほど大きくなっている場合には、
手術で取り除くこともあります。ただし処置が必要かどうかは、
あくまで歯科医師の判断に基づき、慎重に検討されます。

骨隆起の予防方法は?
完全に防ぐことは難しいとされていますが、以下のような対策が進行の抑制に役立ちます。
● 歯ぎしり・食いしばりを軽減する
日常的にストレスを感じていると、無意識のうちに食いしばりが起こることがあります。
マウスピースの使用やストレス対策を行い、あごへの負担を減らします。
● 噛み合わせのチェック
定期的な歯科検診で噛み合わせの状態を確認してもらうことが、予防につながります。
● 歯の定期検診
虫歯や歯周病の予防とともに、骨の状態も確認してもらうことが可能です。
早期発見が安心感にもつながります。
まとめ
骨隆起は、口の中にできる硬いふくらみで、多くの場合は問題のない生理的な現象です。
ただし、大きくなると日常生活に影響を及ぼすこともあるため、
違和感や痛みを感じたら、早めに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
気になる症状があるときは、自己判断せず、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
日付: 2025年4月14日 カテゴリ:お知らせ, スタッフブログ, 放っておいて大丈夫?骨隆起の原因と正しい対処法