アーカイブ: 2024年6月13日

妊娠中の歯科治療について

妊娠中の歯科治療

妊娠中は、お口の中のトラブルが起こりやすいことをご存知でしょうか?
普段よりも「歯周病」や「虫歯」になりやすく、放置するとより深刻な症状へと
発展しかねないため注意が必要です。
今回は、妊娠中のお口のトラブルや歯科治療について、
武蔵小杉の関原デンタルクリニックがわかりやすく解説をします。



妊娠中のお口の中


妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって唾液の分泌量が低下します。
また、食習慣の乱れやつわりによる影響で歯磨きが難しくなることから
お口の中が不潔になりやすい点にも注意が必要です。

妊娠中に起こる影響

私たちの唾液には、
【抗菌作用】
【殺菌作用】
【自浄作用】
【緩衝作用】
【歯の再石灰化を促進する作用】などが備わっています。
ホルモンバランスの変化によって、その唾液の量が減ると、
細菌が繁殖しやすくなるだけでなく、酸性に傾いた口内環境を中性付近に戻しにくくなっ
たり、脱灰したエナメル質を修復できなくなったりするのです。
こうした影響は、妊娠期で顕著に見られます。

妊娠中のお口の中のトラブル


お口の中の環境が悪い方に変化する妊娠期には、
歯周病や虫歯の発症リスクが高まります。とくに歯周病には注意が必要で、
【妊娠性歯肉炎】は妊婦さんの誰もがかかり得る病気となっています。
歯肉炎の段階であれば、症状が歯茎の腫れや出血程度にとどまりますし、
妊娠期を終えると自然に治癒していきますが、歯周炎になると
歯茎や顎の骨の破壊が進むことに加え、早産・低体重児出産のリスクも生じます。
なので、妊娠中の歯周病は軽視せず、適切な時期に治療を受けることをおすすめします。

妊婦さんが歯科治療を行える時期


妊娠期は、「初期」・「中期」・「後期」の3つに分けられ、
妊婦さんが歯科治療を安全に受けられるのは安定期に当たる「中期」です。
妊娠初期はお腹の赤ちゃんの発育が急速に進む時期なので、
妊婦さんの心身に大きな負担のかかる処置は避けた方が良いです。
出産が間近に迫っている妊娠後期も安静に過ごしておいた方が良いでしょう。
ちなみに、妊娠中期なら定期検診はもちろんのこと、
麻酔を打って歯を削る虫歯治療や歯石を取る歯周病治療も問題なく受けられます。
レントゲンも撮影可能です。

妊娠中の歯磨き

妊娠中は、味覚が変化することがあるため、
普段使っている定番のミント味が苦手になるかもしれません。
つわりの症状が強い時は、ミント味で吐き気を催すこともあるでしょう。
ですから、妊娠中は風味がついていない、あるいはあまり強くない歯磨き粉を選んだ方
が良いです。近年は、無添加で刺激の少ない歯磨き粉も多数、販売されています。

まとめ


今回は、妊娠中のお口の変化や歯科治療について、
武蔵小杉の関原デンタルクリニックが解説をしました。
妊娠中はホルモンバランスの変化によって唾液の分泌量が減少し、
つわりの影響で歯磨きが疎かになることで、口内細菌の活動が活発化します。
その結果、歯周病や虫歯リスクが高くなるため、
妊娠期間中も定期検診を受けることが推奨されます。
妊婦さんが歯周病や虫歯になってしまったら、
母子ともに安定する妊娠中期に歯科治療を受けると良いでしょう。
当院でも妊婦さんへの歯科治療を実施しておりますので、
妊娠中のお口のトラブルにお悩みなら、いつでもお気軽にご相談ください。

武蔵小杉の歯医者【関原デンタルクリニック】

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