アーカイブ: 2022年4月22日

「シーラント」について

「シーラント」とは

前回、6歳臼歯(第一大臼歯)は
溝が深くて虫歯になりやすいことをお話ししました。
「シーラント」は歯を削ったりすることはなく、
虫歯予防のために、溝の部分をプラスチック(樹脂)でうめる方法です。


奥歯の溝を埋めるシーラント!

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⒈   歯の溝は、複雑な形になっており汚れ(プラーク)が溜まりやすい場所です。
上の図のように、歯ブラシが届かないこがあります。

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形状になります。


溝の形はいろいろあります

峡谷のようになっている人もいれば、少し凹んでいるだけの人もいます。
虫歯のなりやすさは、溝の有無ではなく溝の形状に影響されます。


シーラント処置の流れ

① 歯の汚れを歯医者さんの機械や歯ブラシで落とします。

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写真;歯の掃除

②「シーラント」を流し込み、光で照射して固めます。
「シーラント」をした後は、食事をしていただいて大丈夫です。

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写真;「シーラント」した後の図

シーラントが必要なお子さんの例

★奥歯の溝が深く、プラーク(汚れ)が溜まっている

★顎が小さく、歯ブラシが奥歯に届きにくい

★奥歯の溝が初期の虫歯になりかけている

★他の歯が、虫歯になっている


シーラントと賢く付き合う2つのポイント

① 「入れて終わり」ではありません。

シーラントは、噛んでいるうちに少しずつ剥がれ落ちて、
ごく微細な段差ができることがあります。
この段差がプラーク(汚れ)が溜まりやすく虫歯になってしまう可能性もあります。
※歯医者で定期的にチェックしてもらいましょう。

②シーラントに過信は禁物!

シーラントはあくまで「奥歯の溝」に対する予防処置です。
定期的に歯科検診ではの歯のお掃除や
歯ブラシのやり方、
フッ素を塗ってもらいましょう。


シーラントをした歯は、シーラントをしていない歯に比べると、
4年以上で60%も虫歯の予防効果があることが
研究結果でわかっています。
なにかご不明点がございましたら、スタッフにまで
お声かけください。

武蔵小杉の歯医者【関原デンタルクリニック】

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