■むし歯予防に役立つ「シュガーコントロール」
皆さんは、1日にどのくらいの砂糖を摂取されていますか?例えば、70gのチョコレートには砂糖が約30g、500mlのファンタグレープには約60gの砂糖が含まれています。そう聞くと、何となく砂糖の摂取量も見えてくるかもしれませんね。ちなみに、WHOが推奨する1日の砂糖の摂取量は25gまでなので、ほとんどの人がその数値をオーバーしているのが現実です。
▼砂糖を摂り過ぎることによる弊害
砂糖を摂取しすぎると、肥満や糖尿病になりやすくなります。そしてもうひとつのリスクとして「むし歯の発生」が挙げられます。砂糖は、むし歯菌の代名詞であるミュータンス菌の大好物だからです。それだけに、砂糖の摂取をコントロールすることは、そのままむし歯予防にもつながるといえます。
▼砂糖が多く含まれる食品を控える
シュガーコントロールで最も重要なのは、砂糖の摂取量を少なくすることです。冒頭でも述べたような甘い食べ物には、たくさんの砂糖が含まれていますので、その摂取量を厳密にコントロールしましょう。代用甘味料を活用すれば、砂糖の摂取量を大幅に削減できます。
▼食べるタイミングに気を付ける
砂糖を摂取したからといって、すぐにむし歯が発生するわけではありません。歯の表面に歯垢が形成され、むし歯菌が酸を作り出すまでにはそれなりに時間がかかります。ですから、砂糖が含まれる食品を摂取したとしても、次に挙げる点に配慮することでむし歯を予防することができます。
・間食の回数を決める
・ダラダラ食べない
・おやつは1日に○個までと決める
このように、間食の回数や時間、摂取量を管理することで、砂糖を摂りつつ、むし歯の活動も抑制することができます。これもまた上手なシュガーコントロールの方法といえます。
▼代用甘味料に頼り過ぎるのも良くない?
最近では、キシリトールなどの代用甘味料を用いた食品がスーパーにたくさん並ぶようになりました。そういった食品は、シュガーコントロールを行う上で非常に有用です。毎日の食生活に採り入れることをおすすめします。
ただ、砂糖の摂取を100%代用甘味料に置き換える必要もないといえます。とくに、発育途中のお子さまには、砂糖による栄養摂取がある程度必要な面もあります。ですから、食べるタイミングや量を管理し、食後のオーラルケアを徹底しながら、上手に砂糖とも付き合っていくことが大切です。
▼まとめ
砂糖は甘くて美味しいので、ついついたくさん摂りがちですが、肥満や糖尿病、むし歯のリスクを上昇させる点を改めて確認しておきましょう。今回ご紹介したシュガーコントロールを実践することで、砂糖と上手に付き合えるようになります。とくにむし歯予防に力を入れている方は、是非とも参考にしてください。